「本を売る」という仕事: 書店を歩く

町の書店が激減している。 最寄りの北浦和駅の周りにも書店が無くなってしまった。本書によれば、書籍、雑誌の販売金額は、1996年、2兆6千億円のピークから漸減し、2016年には1兆4千億円に縮小。1900年代初め、全国に24,000店あった書店は、2017年には12,000店に半減。コンビニや、大型書店、ネット通販の影響も大きい。著者は、そんな厳しい環境の中、 個人経営で頑張っている全国100あまりの書店を訪ねてレポートした。取次からの自動配本をやめ、 顔の見えるお客様のために、 自ら選んだ本を仕入れ、棚を作る店。 東北や熊本の被災地で、店舗を失い、 移転しながらも続けている店。 様々なイベントを仕掛け、 本と地域の人々を繋ぐ活動をしている店などを紹介。本屋でなくては、出逢えない本がある。 「棚との対話」を愉しめる本屋。 身近に在り続けて欲しい。