ウィズダム英和辞典 第4版

『ウィズダム英和辞典』は，翻訳の仕事で『リーダーズ英和辞典』その他大型辞書のサブとして使用しており，こなれた訳語・表現が見つかることもあるので，大変重宝している．『第３版』は通常版と革装版の両方を持っているため，『第4版』は特装版にした(革装版はまだ出版されていないようだ）．表紙の色は白というよりグレーに近い（個人的には，白の場合は『スーパー・アンカー英和辞典第5版』の白色が好みだ）．中身は通常版と変わらないようなので，特にこだわりがない限り通常版でも良いと思う（ていうか，表紙の色以外に何が違うのかよくわからん）．星が5つではなく「4つ」なのは，単に革装版の方が好きだからだ．「まえがき」によると，項目数は「2千語」追加され，「約10万4千」とのこと．総ページ数は「2316」（第３版は「2220」）．ありがたいことに，厚さ等，辞書の物理的なサイズにほとんど変化はない．つくづく日本の辞書づくりの技術は優れていると思う．「語法」欄のレイアウトも変更されており，より見やすくなっている．面白いと思ったのは，『第4版』で新しく設けられた「生活」ロゴと「論説」ロゴの二つ．特に後者は技術翻訳やアカデミック・ライティングでも使えそうだ．また，具体的な引用は控えるが，肝心の語義や例文，解説も加筆・改善されている．翻訳の仕事では電子辞書中心だが，紙の辞書は，仕事以外でも，就寝前に英字新聞やペーパーバックを読むときのために枕元に置いている．編集に携わった方々に感謝しつつ，大事に使っていきたいと思う．